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第1回『自分の仕事』を考える3日間

奈良県立図書情報館で行われた「自分の仕事」を考える3日間というイベントに参加してきました。

自分の仕事をつくる(晶文社)の著者の西村さんが主催されたものです。
http://www.library.pref.nara.jp/event/talk_2008.html

「自分の仕事」を考える3日間

「自分の仕事」を考える3日間

[テーマ]
・自分にとって「自分の仕事」とは?
・自分はなにを大事にしてきたか/してゆきたいか?

二日目の『Re:S』編集長の藤本さんのお話を聞けるのが自分にとっての今回参加のキッカケです。

まずゲストが話し、残りの時間で参加者同志がお隣の方と数人でそのゲストの話しについてディスカッションするというカタチで流れが組まれています。
他の方がどのように話しを受け止めたのか、また自分の考えを整理して話すので単に聞き入れるだけでなく、自分の中でゲストのお話を消化してる実感があります。

全国から各日150名ほどが集まり、関西以外の参加者が8割とのことで、主に東京方面から、北海道の方も含め、皆さん泊まりで来られてました。一緒にお話ししてディスカッションした方は名古屋からこられたフリーのイラストレーターの方、奈良で絵を書いておられる方、デザイナーをしておられる方でした。集まられた皆さんの、しっかりした意見とその物腰のやわらかさ、とても心地よい時間を楽しめました。

[ 気になったフレーズ ]

1.しっかりとした「想い」を固めて提案すれば、第一線の人にはそれが通じ共感して行動してくれた。
→ 逆にそうでない人はお金の話しで終止した。

2.あたって砕けるを実践したが、意外と砕けないものだと実感した。
→ 八割の成功率だった。

3.衝動を信じて動くと間違わないと感じた。
→ 普段より何を信じているかが大事になる。

4.「思い切る」といった選択肢
→ 文字通り、これまでの「思い」を「切る」。
→ これまでのことをあえて捨ててしまうことから新しいことが見えてくることもある。

5.「何をやるか?」から「誰とやるか?」へ
→ 気のあったメンツが集まればジャズのセッションのようにアイデアが自ずと膨らむ。

仕事はまず「やるべきこと」から発生すると思います。
今回のイベントは「やるべきこと」の内容をもっと自分にも向き合わせようという趣旨が感じられました。

世の中には「やるべきこと」を生みだして、人に与える立場の人と、「やるべきこと」は専ら人から与えられそれを技術的、効率的にこなすのが好きな人に大きくわかれると思う。
「やるべきこと」を作って自分で完結する人も少数派でいる。

職業、仕事における「やるべきこと」で弊害がおこるのは「疎外感」だと思います。
ホントはこんな仕事はしたくない、自分は何のために仕事をしてるのか?

たとえば、高級車をつくる工場で働いてる人はその賃金では一生その車に乗る機会はないでしょう。人の満足の為に仕事をするからお金をもらえる、自分の満足の為にするとお金がもらいにくい。(もらえないことはない)

しかし、世の中のすべての人が
やりたいことを仕事にしようとすれば、
やりたいことのインフレが起こってしまうとも思う。

僕は昔、会社員として働いていました。 卒業したあの頃は面接試験で大学のクラブ活動についての説明と漠然と一辺倒に「社会貢献」をしたいと、具体性のないものすごく幼稚なことを言ってたなと改めて思います。まだまだこの具体性は突き詰めていかなければならない。そして、他人の共感を得られるようにそれを言葉で定義していかなければならない。

[推薦図書]があったので転載しておきます。

「働かないひと。」左京 泰明 (著)
→数人のインタビューをまとめた本。多くの方が「働いている感覚がない」と言う。 それがこの本のタイトルにつながっている。

「フューチャリスト宣言」 (ちくま新書) 梅田 望夫 (著), 茂木 健一郎 (著)

「薄氷の踏み方」 甲野 善紀 名越 康文 (著)

Re:S[リス]-Re:Standard magazine- について。

この雑誌の冒頭2ページに毎号記載されてる言葉です。
僕はこのコンセプトが大好きです。

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日進月歩。
世の中はとんでもないはやさで進み続けています。
けれどその速さのぶん、
大切なものをポロポロと落としつづけていることに、
なぜかみんな目をつむってしまっています

とはいえ、
決して、進歩や文明にあらがうということではなく、
いい頃合いでつきあっていくことこそが
大切なのだと思うのです。

わたしたちの暮らしのそばにしぜんにあるもの、
そういうスタンダードなもの。
これをわたしたちは思いきって
「ふつう」と訳そうと思います。
そんな「ふつう」について考えたり提案したりする雑誌です。
ふるくてもひつようなものや、
あたらしいけれど無闇でないものを、
きちんと紹介・提案できればよいなあと思っています。

本誌編集長:藤本智士
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